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Directed and Produced by
純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2003年09月のニュース一覧
▼[2003.09.29]2003年秋のDVD(イメージ)
▼[2003.09.27]堅静実流
▼[2003.09.25]地方のない社会を
▼[2003.09.23]すべてが発展する方法
▼[2003.09.21]5つ目の季節
▼[2003.09.19]アマゾンの濁流
▼[2003.09.17]無限,への一里
▼[2003.09.15]自棄糞行動と日常
▼[2003.09.13]想い出を検索する
▼[2003.09.11]死の革命
▼[2003.09.09]go to Be to
▼[2003.09.07]次のフレーズ
▼[2003.09.05]MP3の持ち方
▼[2003.09.03]メールノゲンカイ
▼[2003.09.01]諭告,または遺書

■2003年10月のニュース一覧
■2003年08月のニュース一覧


 
[2003.09.29]
  2003年秋のDVD(イメージ)


 ▼DVDコピーソフト配布の責任問う新たな提訴(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0309/19/nebt_01.html


 DVDイメージを使うことが格段に増えてきたので,まとめ。

quote:映画会社のパラマウント社と20世紀フォックス社は,トリトン・テクノロジーズ社などDVDコピーソフトを販売している会社を著作権法に触れると訴えた。トリトン・テクノロジーズ社はDVDコピーウェアというソフトを販売しており,バイ・コムなどで販売されている。

 デスクトップをパワーマックG5にリプレースしてから,なんかOSExでのDVDビデオのイメージ化に失敗してますよ? と思ってました。なんでやろと思い,ふと普通に再生できるよね,とDVDプレイヤーを起動したら,リージョンを設定してねの表示が…(pic)。よもやと思ってリージョンを2にして,きちんと再生できることを確認してからもう一度OSExでイメージ化すると,…問題なくでけました。つか再生を一度もせんと,イメージ化しようとしているわたしがいけませんか? イメージ化する方法は,OSExで「Fmt」をクリックして「DVD Image」を選び(pic),「BEGIN」ボタンを押して保存場所を指定すればよい。できるイメージは「.IMG」という拡張子になっていて,そのままでは使えない(pic)。「.dmg」という拡張子に変更するとダブルクリックだけでマウントし,DVDプレイヤーで再生できるようになる(pic)。また,Disk Copyを起動して「ファイル」メニューの「イメージをCD/DVDに作成」を選び(pic),「.dmg」のイメージを選んで「ディスクを作成」ボタンを押すと(pic),マウントする必要もなくDVD-Rに焼いてくれる(1層分の容量ならネ)。

 これは余談だけど,PC環境のWinnyではDVDイメージのDVDISOが山ほど共有されている。ファイル共有はPCに頼りっぱなしだけど,DVDの再生やDVD-Rへのコピーぐらいマックでやりたいというあなたは大丈夫。落としたDVDISOの「.ISO」という拡張子を「.dmg」に変えるだけでマックでマウントでき,再生,DVD-Rへのコピーができる。つまり,OSExの「.IMG」,OS XのDisk Copyの「.dmg」,PC環境のDVD Decrypterの「.ISO」は互換性があるということ? か?(詳しく知らんです)




 
[2003.09.27]
  堅静実流


 ▼パワーマックG5』採用のスパコン、マック史上初のトップ500入りか?(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030926301.html


 見た目は,質実剛健。堅物,と云った印象を強く受けるが,それに反するおとなしさと,その上でこなす仕事量は口あんぐり。

quote:バージニア工科大学ではクラスタ型スーパーコンピュータを作るのに,アップル社のパワーマックG5を1100台接続した。作者たちによると価格でも性能でも,リナックスやユニックスよりもマックに利点があったという。

 静かなのはとても助かる。わたしはG4を机に乗せたことはないので先日まで使っていたG3(ブルー&ホワイト)としか比べられないのだが,常時立てている音の大きさはほぼ変わりない,このG5/1.8GHzは。G3は板に囲まれていて,G5は編み目で中が透けてみえていてもだ。ただ,CPUが動くような作業をするとファンが回り出す。いままで静かだった分,やや気になるが,まぁ扇風機が回り出したぐらいの音だ。

 動画のエンコードを始めるとぶーんっとファンが回り出すが,エンコが終わるとほぼ同時に止まる。タイマーがついてるみたいだ(^^ゞ。音楽CDの曲をiTunesでAAC形式にエンコードするときの速度は,15倍程度までいった。5分程度の曲でも20秒ほどで終わる。640x480の大きさの28分のMPEG2を320x240の大きさのMPEG4にエンコする時間は35分。ほぼ再生してるのと同じ時間ですむのね,はやいな…。




 
[2003.09.25]
  地方のない社会を


 ▼米国で公開の遅れる『少林サッカー』、ファイル交換で大人気(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030924103.html


 格差という言葉は,階級差ということ。金のためなら差別も仕方ないのを許すんだね,著作権というヤツは,ヘッ。

quote:米国でネットで違法にやり取りされた映画に,4ヶ月連続で「少林サッカー」がランクインした。2001年に香港で封切られた「少林サッカー」だが,米国ではまだ未公開で,公開日も未定だ。米国で興行権を持つ会社はヒットするチャンスを狙って公開日を探っているといわれ,違法のやり取りはそれに対する不満が高まった結果ともいえる。

 日本は広く地球も広く,地域格差というのものはいつもある。米国のテレビ番組を日本で観ることはできないし,放送されたとしても数ヶ月後だ。首都圏では放送されているけど,それ以外の地域で放送されないテレビ番組も山ほどある。なにかアンテナを買ったり,お金を払えば観られるようになるのではない,引っ越さない限り,観られないのだ。

 そんな仕組みは,壊してしまって,いい。キャプチャした30分の番組をエンコードしてネットに流すのに数時間もあればすむ。日本のアニメ番組が英語字幕までついてビットトレントで流れるには,3日あればいいという。実際,おととい観た番組がもう流れているのをみると笑える。そしてそれに,違法だ,と云ってる人間の愚かさばかりが感じ取れる。自分が稼ぐあぶく銭のためには,地域格差,すなわち差別はあっても仕方ないんだとでも思ってるんだろうね。だからわたしは「わたしの住んでる地方で,その番組やってないんだ」と云われたら,返すのは一言。「nyで落とせよ」。




 
[2003.09.23]
  すべてが発展する方法


 ▼違法ファイル交換どうしてダメなの? 若年層ほど甘すぎる意識が判明(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/22/09.html


 もともと,このネットワークの社会で音楽を売っていること自体,とち狂ってることだっただけなのだが(過去記事)。それともほかに,音楽も,文化も,人間も,より発展できる方法はあるのかな?

quote:米国での世論調査では,6割近くの人がファイル交換を違法と感じていないことがわかった。また,若年層ほどその意識が強くなる。有料での音楽ファイルの合法的なダウンロードサービスについては,30歳未満のファイル交換ユーザーの6割は1ドル以下のサービスを望むとしている。

 たとえばもし,あしたから気に入った音楽には自由にいくらでも好きな金額を,手軽に送ることができるシステムがネット上にできたとしたら,そのシステムを使って金を払う人間なんて誰も,一人も,いないだろうか? 好きな音楽を支持したいという気持ちを持っていない人はいない(と思う)。その人たちの気持ちを引き出すシステムがあるだろうか? 誰か作ろうとしているだろうか?

 もしすべての音楽がネット上でフリーで公開され,そしてそんな支持システムがあれば,それでも音楽業界の人間は「ネットに音楽が潰される」というのだろうか? また,そのフリーで公開された音楽によって,人間はより文化的な生活を送ることができ,新しい文化,新しい音楽を作り出すことにつながらないだろうか? そうしない理由が,「自分のお金を守りたいから」という子供以下の考えでしかないのなら,わたしは自分の持ってる音楽なんか全部ネットに放流する。そんなの持ってること自体,気持ち悪い,気持ち悪い。




 
[2003.09.21]
  5つ目の季節


 ▼Photoshop が Power Mac G5 で高速に(TidBITS)
  http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-694.html#lnk1


 人は5つ目の季節を快適に生きることができるだろうか?

quote:アドビ社はパワーマックG5のためのフォトショップ7の無料プラグインを公開した。このプラグインによってG5プロセッサの能力を引き出すように最適化される。

 5つ目の季節は,夏よりも暑く,冬よりも厳しく,春よりも優しく,秋よりも切ない。それでも黄色い砂に目を閉じて海の向こうをみはらせば,次の季節を感じることができる。海の向こうの大陸から西向きの風でこの地に降る黄砂は,太平洋を越え,米国まで飛ぶと云う。そこにはなにか,人の願いも乗っている気がしてくる。

 手元にパワーマックG5/1.8GHzがあるので遊んでみた。とにかくでかい,というか高い(pic)。隣のPCより頭ひとつ出ているが,いままで使っていたG3(blue&white)がこのPCと同じ高さだったので,そびえ立つ感じ(pic)。OSは10.2.7(pic)。付属していたのはUSBのキーボード・マウスだったが,OS的にはブルートゥースのキーボード・マウスがすぐに使える状態だった(pic,ブルートゥースアダプタがついている状態)。気になる内蔵ドライブはパイオニアのDVR-106D(pic)。ということはDVD+Rの読み書きができることになるが,OS的に対応しているかは不明。アプリケーションにはオムニ製品やグラコンなどが付属(pic)。「Installers」フォルダには記事にあるフォトショップのアップデータも入ってました(pic,7.0.1へのアップデートを行ってからこのプラグインを当てるようだ)。個人的には640×480のサイズのDivX動画(24fps)がG3/400だとコマ落ちしていたのがほぼ全フレームを表示してくれるようになったのがうれしいです。でも動画みてると,ファンがなり出すのがちょっとうるさいかも。あちこちで流行っているらしいココアベンチの結果は,G3/400MHzが6.79,G5/1.8GHzが26.55。約4倍かよ…。




 
[2003.09.19]
  アマゾンの濁流


 ▼犯罪と訴訟とダイエット(@IT)
  http://www.atmarkit.co.jp/news/katt/2003/katt56.html


 まだ四半期決算で2回しか黒字になったことがないアマゾン・コムだけど(ZDNet Newsの記事),ジェフリー・ベゾスCEOの見た目の性格のように先行きは明るい感じがする(ZDNet Newsの記事)。

quote:なんにしてもアマゾン・コムがテニス界の美少女,アンナ・クルニコワのマルチウェイ・スポーツ・ブラを独占販売する権利を得たとはしゃいでいるのを思い出した。アマゾン・コムは,この他にもDカップ級のニュースがあり,オーダー・フォームの設定方法についての特許を得たという。ベゾスCEOは次に下着の基本コンセプトでも特許を申請するかもね。

 というかアマゾン・コムでは洋服や靴,スポーツ用品なんかも売ってるのね,知らなかったよ。日本のアマゾンも家電品の取り扱いなど基本的にはアマゾン・コムのサービスを追っているので,そのうちそれらも扱い出すのかも。

 別にほめてもわたしにはなんの得もないが,アマゾンは便利だと思う。ちょっと買えばすぐに送料が無料になるし,あまり人気のないDVDやCDのタイトルなどは地方だとあまり手に入らないが,値引きまでしておおむねきちんと手に入る。都内なら在庫があれば,前日の夜に注文したものが翌日朝には届いたりする。ネット上のショップの第一人者として強みを発揮している。ネット上ではなにかとガタガタいやな話ばかりをきくけど,きちんとまじめに商売をしているようなところには頑張って欲しいね。




 
[2003.09.17]
  無限,への一里


 ▼USB 2.0搭載PowerBook、ワイヤレスキーボード/マウスを披露(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/products/0309/16/ne00_jobs.html


 ネットワークに向き合える場所,は,こことかそこ,ぢゃあいけない。目を向けた場所,手を伸ばした場所,すべてがそうであるために。

quote:アップル社のスティーブ・ジョブズCEOがアップルエキスポ・パリで基調講演を行った。パワーマックG5,パンサー,iChat AVの紹介をし,新しいパワーブックを披露した。そして最後に,ブルートゥースを利用したワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを紹介した。それぞれ59ドルで発売する。

 ワイヤレスキーボード・マウスは,日本ではそれぞれ8500円。アップル社のページをみていて,当たり前なんだけど思ったのは電池がいるのね,ということ。キーボードは単三4本,マウスはカメラ用リチウム電池2本。最初にブルートゥースのキーボード・マウスを取り上げたのなど昨年末のことだから(過去記事),十分な省電力性などの改良が加えられているとうれしいが…。それよりその新しいワイヤレスキーボードをみてUSB端子がないよねと思ったけど,マウスも当然ワイヤレスなんだし,パワーマックG5の前面にUSB端子が付いているのもこれで納得いくということで。

 これでパソコンから出ている線は,電源と,モニタとの接続のみなのかもしれない。モニタとの接続も本体が空中にディスプレイを照射するようにすれば必要なくなり,結果本体はただの箱になる。無限の広さがあるはずのネットワークを扱っているのに,決まり切った場所で決まり切った画面サイズのなかにネットワークがあるのは滑稽なのだ。ワイヤレスキーボード・マウスは,その無限のネットワークで生きるための一里塚。まだ,歩き続けよう。




 
[2003.09.15]
  自棄糞行動と日常


 ▼RIAAに訴えられた違法ファイル交換ユーザー、それぞれの言い分(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030912105.html


 「昔,インターネットというものがあって,すべての人が自由に情報を得ることができ,新しい文化を構築するにたる環境が整いつつあった。が,当時の愚かなアホたちのせいで,インターネットはダメになり,人間の文化は天井にぶち当たって,以後ずっとそのままだ。あなたは若い頃,その状況をみていたんですよね。あなたたちのせいで,人間はダメな種別になってしまった」。

quote:ファイル共有を行っていて米国レコード協会(RIAA)に訴えられた人たちの大半は,違法なことはしていないと主張している。なかにはカザーの有料版を購入したことで合法的に音楽をダウンロードできるようになると思っていた人もいる。RIAAがほぼ全員に送ったというIMを受け取っていないという人も多い。新聞をコピーすることとファイル共有を行うことの違いに疑問を呈する人もいるし,音楽のダウンロードをやめてもCDを今までより買うつもりはないとするユーザーもいる。

 記事中の発言を愚かな言い訳だと笑うのは勝手だが,よくよく考えるとそんなに変なことは云っていない。そも,ネットワークとは自由な情報の流通のもとに成り立っている。すべての情報が集って,検索によって探し出すことができ,それが社会の糧となる。情報には,テキストはもちろん,音楽も動画も入る。カザーやWinnyを使うことが,すなわちインターネットを使うこと,なのであり,カザーやWinnyは特殊なネットの利用法ではない。

 カザーを使っている400万人,Winnyを使っている80万人ほどは,多くは違法であることを知っているが,ネットワークの存在意義に従えば,ファイルのやり取りが悪であり,罰を受けるべきことであると思うわけがない。500万人近くが,人を殺すのと同じように罪だと意識してファイル共有を行ってなどいない。その500万人は,ネットワークの存在理由に従っているだけだ。現実社会で朝起きて,顔を洗って,朝食を食べて…,という行動と同じレベルで,ネットワーク上で情報を漁って入手する,それが罪であるはずがなかろう。ネットワークか,アホどもか,どちらかが,なくなるまで,この争いは終わらないのだろうか。まったく無駄な争いだ。




 
[2003.09.13]
  想い出を検索する


 ▼Internet Archiveの110億ページを検索できるサーチエンジン「Recall」(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/08/377.html


 人は自分の証,記録,思いを残したい生き物だと云われる。だから,インターネット・アーカイブもある。そして,ネットワークであれば当然検索ができる。そこで,想い出を検索することになる。

quote:過去のウェブサイトを保存しているインターネット・アーカイブに登録されている約110億ページをキーワード検索できるサーチエンジン,リコールのβ版が公開された。キーワードがウェブサイト上に登場した回数をカウントしており,単語の登場回数の増減が時間軸でグラフ化される。

 URLを入力するとそのウェブページの過去の姿をマジマジとみることができるウェイバック・マシンは,_想い出_を思い出すだけのものぢゃなく,きちんと目の前に存在するものにしてくれる。それは楽しくもあるし,感慨深くもあるし,でもちょっと,切なくもある。また,場合によってはとんでもないおそろしい事態をも引き起こしかねない。過去などなくなってくれた方がよい,と思うのもまた人間である。それが検索できてしまうのは,よいことか,いやなことか。どちらにしても,意味はある。だから,必要だ。

 1998年12月の志保ちゃんのエミュレータニュース,1998年12月のMac the Fork,1999年2月のCountMacのページ,1999年10月のあめぞう.com,1999年10月のムーノーローカル,1999年11月のKotomix,2000年1月の小渕内閣コム,2000年2月のSMALLNEWS NETWORK!,2000年4月のカルトブックマーク,2000年5月の2ch,2000年8月のTECHSIDE,2000年10月のちゃぶ台返し@あめぞう2000(ノ ̄□ ̄)ノ 〜┻━┻とかいろいろを検索結果からたどりながら,たどりながら,たどりながら(自分のサイトの過去も自分のためにリンクし)。




 
[2003.09.11]
  死の革命


 ▼ついに始まったRIAAの一斉個人攻撃、261件の提訴(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0309/09/ne00_riaa.html


 政治と法律は,現行を維持することから始める。だが時に,次へ進むためになにかを破壊しなければいけないこともある。そのとき,適切に死をあてがうことができれば有能な国家だが,米国にも日本にもそんな政治家や裁判官はまれだ。そこでは,死の革命が必要になる。

quote:米国レコード協会(RIAA)はカザーなどで著作権侵害を行ったとされる人を相手取り,261件の訴訟を起こしたと明らかにした。RIAAは向こう数ヶ月間に数千件の訴訟を起こす可能性があるとしている。多くは和解による解決に持ち込まれると想定されるが,提訴後の和解では和解金が高額になる公算が高いとRIAAは警告している。

 現行の法律はネットワークのことをなにも考えずに作られたものでしかないので,ネットワークの技術を持ったものはすべて違法となるだろう。これはカザーだろうがWinnyだろうが,そしてウェブサーバー,FTPサーバー,メールサーバーの機能の一部分だってそうだ。ウェブは,現行の著作権を大幅に侵害できる,そして侵害しなければ成り立たない成分を含んでいるし,FTPでもメールでも同じだ。RIAAの行為は,それらすべてへの弾圧である。すべての情報に,自由を。ネットワークとはそのための場である。RIAAと現行の法律に従う必要は,微塵もない。

 現行の法律で成り立っている現実社会と,ネットワークが相いれないものである,というのもひとつの意見だろう。妥協をすればいいだろうという人もいるだろうが,現実社会には妥協を許さない人がいるし(今回の裁判も,その一例でしかない),ネットワークが妥協をしたらネットワークの存在意義自体なくなる。つまるところ,これ以上無為な争いを避けるにはどっちかになくなってもらうしかないのだよ。どっちが死ぬべきか,答えはわかっていると思うがね。




 
[2003.09.09]
  go to Be to


 ▼Microsoft、Beと和解。不正行為は認めず(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0309/08/ne00_msbe.html


 OSの選択肢が増えるのはいいことだ。いまは選択肢が少なすぎる。そして,次に手に取りそうなOSは,Beの血を引いている。

quote:マイクロソフト社はかつてOS市場で競合していたビー社に起こされた独禁法訴訟で,2320万ドルを支払って和解することを明らかにした。マイクロソフト社は不正行為を行ったことは認めていないが,多額の和解金と裁判費用を支払うことに合意した。

 そう,そしていまこそビーなのである。もちろんBeOSは公式にはこの世には存在しない。なので,フリーとして提供されたBeOS R5パーソナルエディションに,日本語環境でも使えるようにインプットメソッドやフォントを追加して使うことになる。日本人にファンが多いBeOSだけにそのあたりが整っているのでなんとか使うことができるだろう。だが,いくつかある問題点を解決したイエロータブ社のゼータの登場が待たれる。もともとユニコードを基にしているので日本語環境でも問題ないはずのBeOSなので,小さな問題が解決されるゼータは,すぐに使えるBeOSとなる。ちなみに,イエロータブ社はビー社からBeOSのライセンスを譲り受けた直系子孫とも云える。MPEGやDVDの再生環境も提供され,ネットワーク環境も手軽に構築できるようなので,BeOS後継の最有力だろう(スクリーンショットは胸躍るナ)。

 マックOS Xの進化はみていて楽しいが,唯一の存在では比較のしようがない。あの会社のXPとやらではハナから話にならないので,BeOSの子どもが出てくる必要はあるのだ。そう,場合によってはOS Xを捨ててもいいのである。ハードウェアが常にしがらみしか生まないのがいまのアップルのマイナス点だが,それを捨てることはアップルにできないのはわかっている。だから,ゼータなのだ。リンドウズ(過去記事)によるリナックスのデスクトップ化が進んでもいいのだが,OSはすべての基本として使うものだからセンスが必要。リンドウズは応援したいが,本命ではない。(ゼータはイエロータブ社のサイトをみるともう売っているようにみえるが,まだ売られてない。早く発売して欲しいな)




 
[2003.09.07]
  次のフレーズ


 ▼大学内音楽サービス、来春試験へ−−ファイル共有の歯止めとなるか(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0309/03/ne00_incollege.html


 次のフレーズは,違う音色でしか奏でられない。

quote:米国の大学が来春,オンライン音楽サービスの試験プログラム開始を計画している。大学は,学生寮向けのケーブルTVサービスと同じように,寮費や食費と合わせた形でオンライン音楽サービスの料金を徴収する。

 何十回でも云う。これからの世の中で,音楽を金出して買うヤツはアホである。いまのところは物珍しさもあってiTunes ミュージックストアやラプソディなどに金を払っている人間もいるが,そのうちになんか変だなと思い出す。何億というウェブページが100%フリーで提供され,検索によって必要な情報が簡単に見つけ出すことができて,思う存分利用できるのに,なんでわたしたちは音楽なんかに金を払っているんだ? と。

 普通のウェブページで有料でサービスを提供しているサイトがどこもまともに収支が成り立っていないように,オンラインでの音楽販売も結果は同じだ。では代わりにどのような収支形態が成り立つのか。もっとも有力なのはスポンサードを募る方法だろう。企業が1社でもつけば,いまのCDを売るやり方よりもより広く音楽を聞いてもらうことができるし,ファンが少しずつお金を出しあって支持するような仕組みになるかもしれない。が,それらをとっととやらなければいけない音楽業界が,いつまでも脳味噌腐った状態で遊んでいるのだから,1回死んだ方がよいとなんども云っているのだ。




 
[2003.09.05]
  MP3の持ち方


 ▼RIAAが明らかにした著作権侵害の調査テクニック(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030901303.html


 が,まぁそもそも音楽ファイルを共有することを悪いこととする,前時代的な発想を根本から改めてもらうのがいちばんの解決策なのだがね。

quote:米国レコード協会(RIAA)はユーザーがもっている音楽ファイルのなかに,ネット経由で入手したことを示す証拠を裁判に提出,公開した。RIAAの調査は,ファイルのハッシュと,MP3のメタデータをネットで公開されていたものと同じであるか確認することで行っている。

 がんばってるね,RIAAは(笑。ナップスターのときから共有されたり公開されたりしているファイルを収集し続けてきたとは,あきれて口がふさがらないよ。ユーザーを訴えるは8月中と云われていたがもう9月になってしまった。どういう理由かはわからないが,準備は万端でもあれこれ雑音がうるさいというところか。で,初心者を震え上がらせるには十分な記事の,ネットでの公開・共有ファイルとの証拠だけど,回避する方法は当然ある。

 ハッシュは,簡単で手持ちのMP3エンコーダーでエンコードし直せばいい。ただし一部のファイル共有ツールではそのハッシュを手がかりに同じファイルと判断して複数個所からの同時ダウンロードを行うので,すぐに元のファイルを捨てるのはよいことではない(いまどきMP3を同時ダウンロードしたいほどの低速回線も少ないと思うが)。メタデータはほとんど再エンコードするときに再入力して上書きできるだろう。だが,メタデータはアーティスト名やアルバム名だけでなく,エンコードしたソフト名や指揮者名,翻訳者名などの入力欄もある。使用しているMP3エンコーダーで使わない項目は通常は空白になっているが,気になるようならタグ編集のソフトでチェックし,直すところは直してしまえばよい。




 
[2003.09.03]
  メールノゲンカイ


 ▼8月のウイルス集計〜Sobig.Fの凄まじさを物語る(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/02/316.html


 冷夏に熱すぎるほど熱かったウイルス・セキュリティ関連の話題。ソコカラミエテクル,メールノゲンカイ。

quote:セキュリティ企業各社の8月のウイルス集計では,いずれもソービッグ.Fが圧倒的多数を占めている。ピーク時にはソービッグ.F関連のメールがメール全体の73%に相当したと云われている。

 8月は,ブラスターとソービッグだけで夏休みもないまま終わったというネットワーク管理者が多かったと思う。実際のところ,ブラスター.Bの作者が捕まったことは(ZDNet Newsの記事),その憂さを晴らせるものではない。すべての発端となったブラスターの作者や,もっとも大きな被害を生んだ感染能力を持ったブラスター.Dの作者が捕まったのなら大ニュースだが。FBIの云うことをそのまま伝えるだけなら,報道する者としてなんの頭も使ってないのと同じ。ブラスター.Bはそこらにいるスクリプト・キディなら誰だって作れるものだ。ほかのウイルス作者は,捕まりたかったように証拠をいっぱい含んでいるブラスター.Bを物笑いの種としか思っていない。

 そしてこちらも作者を追及しているというソービッグは,さまざまな影響を生んでいる。どうやったらウイルスメールやスパムメールをなくせるか,と考えるよりも,もうメールを使うのをやめたらいいんぢゃない,という考えもある(ZDNet Newsの記事)。ZDNetの記事は情報配信やニュース配信のためのメールのことで,個人間のコミュニケーションの道具のメールのことではないけど,  使わなければ苦しめられることもない。ソービッグはそう感じさせるのに十分な能力を持っていた。ソービッグ.Fが73%を占めたのなら,それに迷惑メールを加えると世界のメールの8割以上が邪魔なだめのメールだったはずだ。そんな存在,しかもどうやっても状況は大きく変わらないのだとしたら,いっそ捨てて,新しいものを構築した方がヨイノカモ?




 
[2003.09.01]
  諭告,または遺書


 ▼「邪悪な文章」を書いたことで処分される生徒たちが続出(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/20030827202.html


 もうずっと前から,変わらなくてはいけないのはわかっている。だがなにも変わらない。だったらなにかが必要だ。ネットワークに転がっている邪悪な文章など,ただのテキストだ。そしてそのテキストを真実にするのは,願いという名の刃だ。

quote:昨年,学校のパソコンで「退避計画」というタイトルの小文が入ったテキストファイルをみつけ,それに学校を破壊する内容を付け加えたことで,ブライアン・ロバートソンさんは逮捕された。当局はオクラホマ州の法律を根拠に,十分起訴に値すると主張している。

 ただ無差別に人を殺すなどつまらないことだ。ボクは,ネットワークのあしたのためにすべきことをする。ただそれだけだ。いまだにネットワークは実社会のサブシステムでしかないと思い込んでいる者たち,実社会での利益を得るためにネットワークを弾圧し続ける者たち,そして崇高たる文化と知識を構築するための完全なるネットワークの礼儀を知ろうとせぬ者たち。彼らを殺せばいい。革命は,いつも破壊から始まる。

 既存の,あしたをつくれぬ音楽業界,映画業界,著作権管理団体,そしてそれらを生き延びさせるためだけの法律。iTunes ミュージックストアだっておんなじだ。いままでの売り方をすべて否定せよ。それだけが定理だ。それら,邪魔なものをすべて殺そう。そして,すべてのコンテンツはフリーで配付され,ネットワーク上にいつでも検索可能な状態として存在し,引き出せるようにする。そのための,消費者の金以外できちんと生計を立てられるサプライヤーたちを成り立たせよう。それを実現するためなら,わたしひとりが犯罪者になることなど,些細なことだ。殺される者たちよ,待ってな,へへ。




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